「大豆のアジア学」の12年−鳩山大豆の復活に向けた地域連携の取り組み−
NSG4G55908
提供元:新里 孝一(大東文化大学国際関係学部教授)
小論は,埼玉県鳩山町の高野倉地区で,2005年から12年間にわたって地域連携事業として展開した「大豆のアジア学」の実践報告である。
鳩山町は,埼玉県のほぼ中央にある比企丘陵の南部に位置する(地図1)。夏は厳しい暑さに見舞われ,2020年8月11日には町の観測史上最高気温となる40.2℃を記録した。人口は1万3600人。65歳以上の老年人口比率は,全県平均(26.2%)を大きく上回る43.6%となっており,埼玉県内ではもっとも高い(埼玉県 2020)。
2005年頃の鳩山町は,1996年からの7年間で大豆の栽培面積を50倍にした県内有数の大豆の産地として教科書にも紹介され,県外からの視察でにぎわっていた。加工品(焼酎,羊かん,鳩豆うどんなど)が次々と開発され,「鳩バス・枝豆狩り」などの観光イベントも盛んであった。